バラックインタビュー「コーチングライセンスは取りますよ」

バラック、引退後の初インタビュー?を読んでみました。

バラックのインタビューはここにアップしたもの、してないものを含め、2006年シーズン以降のものはわりとがんばって読んだつもりです。チャレンジし始めたころは、自分のドイツ語の語彙も少なければ、カンも悪くて、かなり苦労をしたのを覚えています。
バラックの記事を読み始めたころ、確か06年の代表チームを紹介した雑誌かなにかで、バラックのことを「接続法を使って話す選手」と書いたものがありました(接続法は英語の仮定法みたいなものです)。他の選手のドイツ語のインタビューをそれほど読んだり、聞いたりしていないので、比較したわけではないのですが、確かに、バラックの発言には「接続法」が多い。つまり、非現実の仮定をしながら、「そうだったらいいんだけれどね」と、婉曲的に自分の想いを述べている言い方が多い。そして私が読み違えるので、現実のことなのか、それとも仮定の話なのか分からなくなることが多い。いまだもって自分ではマトモに使えないこの「接続法」ですが、この数年で、少しは嫌がらずに読もうという気になった気がします(少しは…)。バラックにありがとうと言えることがあるとすれば、この「接続法」も含め、わたしのドイツ語力を少しでも鍛えてくれたこと……これを外すことはできません。ありがとう、バラック。これからは、もっともっと言いたいことが言える立場なの、これからのいいたい放題に、ますます期待したいと思います。


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バラックが現役を引退

CLのノアシェラン戦のために仮眠していたのに、どういうわけだかふと目が覚めたのが昨夜の25時頃。半自動的にiPhoneからツイッターのタイムラインをのぞいて、バラックの引退表明を知りました。

この2年、チェルシー時代と比べての、本人のプレー時間、レヴァークーゼンの試合数、そしてTV放送枠のが少なかったこともあり、「バラックがいない」という状態に慣れていたこと、それと同時に「引退」の覚悟はとおにしていたこともあり、さほどのショックはないというのが正直なところです。
でも、だからといって「ありがとう、おつかれさま」なんてことばも出てこない。
「ありがとう」が出てこないのは、彼のファンとして楽しいことより苦しいことの方が多かったせいかもしれない。「おつかれさま」を言おうにも、本当はもっとプレーしたかったんじゃないだろうかと考えると辛くて言えない。じゃあ、今、引退した直後の選手のいちファンとして彼に何を言えるのか……何をいっても嘘になるので、今は口をつぐんでおこうと思います。ま、何かことばにして、昨日までと今日からに区切りをつけることを、わたしが怖がっているだけなのかもしれません。

ただ、それでも言えることがあるとすれば。まだ36歳。プロ選手としてのキャリアはここまでだけれども、ここからまだまだ人生は、それもおそらくサッカー人としての人生は続いていくわけだから。これからのキャリアにも、たくさんの(できれば現役選手時代以上の)幸運がありますように!それだけを、これまでと同様に心から祈っています。

Viel Glueck und Alles Gute, Michael Ballack.





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