ドイツ滞在では、最近はアパートを利用することが多いです。ホテルに比べて必ずしも安くないし、ゴミ出し、片づけ、場合によっては掃除、洗濯…と
やるべきことも多いし便利でもない。けれど、ホテルと違ってここは「自分の部屋」。朝はパン買ってきて好きなコーヒー入れて、夜には市場やデパ地下で買っ
てきた食べ物とワインでテレビ見ながらのんびり、残ったら冷蔵庫に入れて、明日のおかずに(食ばっかりだな)…いや、それならホテルでもできるだろうって?そうなんですけれど、アパートとホテル、いちばん違うのは、アパートにはテーブルと食器がそろっているところ!これだけで、ずいぶんと「ここに住んでる」気分になることができます。
アパートを借りると最初に起こるのは、持ち主や管理人から鍵を預かるというイベントです。わたしがこれまで借りたアパートはどこも、部屋に到着する時間を直前に連絡し、アパートで落ち合うという方法になっていました。時間がはっきり分かっていればメール連絡もできるのですが、飛行機の移動を伴う日だとそれは難しい。ということで、空港なり駅なりについた段階で電話をすることになるのですが、今回は鍵を受け取るまでがやや大変でした。
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旅行初日、関空からのアムステルダム便出発が2時間遅れ。そのため、予約していたアムスからデュッセルドルフへの便への乗継ができなくなりました。航空会社から提示された振替は1本後ろのデュッセル行き最終便。それも5時間後。デュッセル到着は22時半頃ということは、ケルン到着は日付がかわる頃になってしまう!ええー、そりゃしんどい。
アムスから電車でドイツへ向かうということも考えたのですが、結局、カウンターで相談し、デュッセル便からアムス発ケルン便に変更してもらうことにしました。これでもケルン到着は22時頃。でも、アパートがケルンだということを考えるとずいぶん楽になります。こちらの便は、もともとケルン便を予約していた羽野さんが(やはり)振り替えられた便と同じもので、おかげで関空からケルンまでずっと一緒に行けることになりました。これはちょっとラッキー。
さて、次にせねばならないのがアパートの管理人への連絡です。アパートの鍵の受け渡し時間は20時まで。アムスから電車を使ったとしてもその時間には着けない。関空から連絡しようにも現地は深夜ですので、とりあえずアムスに着いた段階で電話をすることにしました。
そして関空を飛び立った飛行機は、揺れに揺れ続けてアムス空港へ。国際電話のかけ方が分からずKLMのお姉さんに教えてもらうなんてボケをしながら、アパートに電話し、飛行機が遅れて到着が22時過ぎになるということを伝えたところ、「No problem.鍵はアパートまで持っていきますよ」「じゃあケルンについたらまた電話しますね」…というやりとりに。やはりチェックイン時間が20時までのホテルを予約していた羽野さんも先方と連絡がついたことで一安心…アムスでのんびりのんびり時間を過ごし、予定通りケルン空港に到着したのです、が。
アパートに電話かけても留守電になっている!
何度かかけてもやはり留守電。ね、寝とるんちゃうやろなーーー、さっきの兄ちゃん、どっか遊びにいっとんのか!?いや、アパートの前まで行ったら待っててくれるかもと思いつつ、ケルン中央駅へ。この段階で23時前でした。羽野さんとケルン中央駅で別れ、やや動揺しながらアパートへ向かったのですが、やはりだれもいない。管理事務所のレセプションが200メートルほど離れたところにあるのを知っていたため、そちらに行ってもみるのですが、やはりだれもいない。(私が鳴らしてる電話、今、この無人のオフィス内に響いてるんだろうなー)と思いつつ、どうしようもなくまたアパートへ。そしてレセプションへ。またアパートへ…深夜にスーツケースを引きずり引きずり20分ほどうろうろしたでしょうか。ふとアパートの玄関扉の横の窓ガラスに目をやれば、そこには1枚のややくたびれた張り紙が。
「○○アパートメント:時間外に来た方は、こちらに電話してください」
……こ、これか。
電話をかけてみれば、明るい女性の声。「鍵は近くのホテルのフロントに託してありますよ」。この夜3度は前を通ったホテルに入ってフロントで尋ねれば、あっさりと鍵登場。鍵と一緒に入っていたメッセージをみれば、"Your appartment is ........, groundfloor, door straight ahead."…(こ、これって1階入って突き当りの部屋ってことだよな…)小さなアパートなので部屋番号はありません。玄関の鍵を開けて、突き当りの部屋に進むと表札は"Müller"…いや、だからつまりここだよね。ミュラーさんが管理会社に託してるアパートなのよね!と自分にいいきかせつつ、鍵が一発で開いたときのうれしさよ!やっとたどり着いたーーー。この時だいたい現地時間23時半。日本の自宅を出発してから、ちょうど24時間が経過していました。
これから学んだこと。初日の宿は24時間フロント開いてるホテルがいい…。
以下、今回滞在していたアパートの様子。