本日21日、ギプスに代表27人の早く良くなってね!のサインを貰ったバラックは、シチリアキャンプを離脱、マヨルカへと向かいました。代表は次のキャンプ地、南チロルへと向かいます。これで代表とバラックはひとまずサヨナラ。出られないバラックお大事に。いろんな意味で無理しないでね。出られる選手たちは、ここに自分たちを連れてきてくれた選手に恥じないよう戦ってね。これ以上の怪我人はもうごめんよ。
kickerもバラックに独占インタビューを果たしたようです。昨日のSIDのものと内容かぶっているところもあるけれど、こっちの方がかなり突っ込んだ質問をしています。
Es gibt nicht nur mich - Nationalelf - kicker online
kicker(以下k):ARDとZDFではあなたの怪我を受けての特番が組まれました。サッカー王国ドイツの可能性は、あなたの離脱でなくなってしまったのでしょうか、バラック選手?
バラック(以下B):いやそうじゃない。選手がひとり怪我で抜けたからって、そんなに暗くなっちゃいけないし、なる必要もない。ドイツは僕だけじゃない。代表はこれまでも僕抜きでいい試合をしてきているし、そこを目指していくべきだ。選手たちはいいワールドカップを送れる、そのことは確信している。
k:シュヴァインシュタイガーはあなたに代わる中盤のリーダーとなれるでしょうか?
B:もちろんこれは選手とチームにとって新しい状況だし、僕の離脱のことは今すぐに処理してしまわないといけない。いずれにせよバスティアンは中盤の真ん中という新しいポジションを得たことで、このワールドカップでは大きな役割を担うことになるだろう。バイヤンではすばらしいシーズンを送ってきたし、より多くの注目が集まるだろう。彼には責任を果たせるだけのもう十分な安定感があると思っているよ
k:ワールドカップを掲げる最後のチャンスを逃してしまったという実感はもうありますか?
B:まだそうはっきりはしてないな。これまでワールドカップにすべてをあわせて集中してきていたんだ。だからもちろん今の落胆はものすごく大きい。これから数週間はキツいだろうし、苦痛だろうとも思う、特にワールドカップが始まれば。けれど、こんなに辛くとも、自分にはまだこの先があるんだ。ここから力を得ていくんだよ。
k:どういうことでしょうか?
B:この数日、友人やファンから多くのお見舞いを貰ったことが、この辛い時間の救いになっている。7、8週間すればまた元通りになって、プレーができる。これが自分の目標だ。これまでだってサッカー選手としてこうやってきたのさ。何もかもを手に入れることはできないし、起こったことは受け入れるしかないんだ。
k:シチリアでは誰が誰の救いになってるんでしょう。あなたが代表の?それとも逆ですか?
B:もちろんここにいることが自分にとっての救いになってる。けれど、自分は同情してほしいんじゃなく、前向きなシグナルを出していたいんだ。
k:どういう風にでしょう?
B:自分がここにいることで、選手たちに目標を見失ってはだめだってことを伝えたいんだ。これまで何年も代表でプレーをしてきたから、こうした準備期間が持つ意味は分かっている。自分の離脱は打撃ではある、けれど、ここから先があるんだ。サッカーってのはそういうものさ。何かがおこる、だからそれを克服してかなきゃならない。目線はずっと先を見据えておかなければならないんだ。
k:そしてチームメイトがトレーニングに出て行った時は・・・
B:・・・辛くなる、自分の背後で部屋の扉が閉まってしまえば。ここに家族が一緒にいて、気分転換ができることがあることを喜んでるよ。
k:別の治療方法によって、ワールドカップ出場の望みを繋ぐチャンスはなかったのですか?
B:まずそれを期待したけれど、ドクには先を取られてしまった。決定と治療には別の答えはない。三角靭帯が断裂して靭帯結合が部分断裂していれば、ノーチャンスさ。
k:ケヴィン=プリンス・ボアテンクがファールをするつもりはなかったといっているのを信じますか?
B:その件に関する憤りは大きいけれど、今さら蒸し返しても、どうしようもない。あの場面は僕が意見を述べるべきものじゃない。
k:彼は・・・主張してる通り、土曜日にあなたに謝罪をしましたか?
B:いや、それは絶対にない。
K:彼の父親は、あなたとの間に解決してない古い貸しがあって、それであなたにタックルしたのだと言っています。
B:それに関してはまったく理解できない、あの行動にそんな背景があるなんて考えて、それを間接的にどこか意識的に相手を傷つけようなんていう行動と結びつけようなんて。あの選手とはこれまでまったく関係がないし、彼の頭を何が過ぎったかなんてことも、父親がそれで何がしたいのかってことも分からない。
k:ジェローム・ボアテンクは兄のファールのことで悩んでますか?
B:そうでないことを願うよ。はっきりと言っておきたいのは、このことは彼とは全く関係がないし、あちこちでいつまでも言われ続けるべきことでもない。ジェロームは必要な選手だ。彼は代表の重要な構成要素だし、あらゆるサポートを得るべき選手だ。
k:ご自身のキャリアに対する不安はありませんか?
B:ないね。これはミュラー=ヴォルファートが保証してくれた。彼には30年の専門家としての景観があって、彼が分かっていることに間違いはない。この怪我は完全に治るし、来シーズンにはまたプレーできるようになる。
k:今後も代表でプレーするかどうかをあいまいにされているのはどうしてでしょう?
B:そうした決定をするにはまだ早すぎるからさ。ワールドカップの後、いずれにせよ自分の状況を考えて、もう一度評価しなおしたい。今もそうだけれども。
k:代表続行はどうしたところにかかっているのでしょうか?
B:考えるための時間が少し必要なんだ。7、8週間も何もできなければ、またムズムズしてくるだろうし、そうしたらまた大きな目標を持つことになる。けれど今はまず回復しなきゃならないし、6、7週間後にはトレーニングにも参加したい。
k::チェルシーでですか?
B:今のところはそのつもりだ。
k:契約はまもなく切れますが、何がそうあなたに自信を持たせているのでしょうか?
B:ここ数日、チェルシーからたくさんの励ましを受けた、電話でもだ。そこでこの怪我が契約交渉に影響することはまったくないという保証も得ている。彼らは僕のことを知っているし、分かってくれているし、それは僕も同じだ。
k:特にアンチェロッティのことをおっしゃっているのですか?
B:実際ずっとプレーをしてきたし監督からの大きな信頼を感じている。だから自分はこれからもチェルシーでプレーしていくことになるということを、前提にしているんだ。
k:そうならなかった時は?
B:それについての憶測はしたくない。延長するということを前提にしているんだ。
k:シャルケも選択肢のひとつでしょうか?
B:その質問にはさっき答えたよ。
k:怪我の背後では、ダブルを達成しました。今シーズンがチェルシーでの4年の中で最高でしたでしょうか、それとも単に収穫が多かったというだけでしょうか?
B:サッカーの面では非常にすばらしいシーズンだった。それにイングランドで外国人として、またチームの重要な要素として、ダブルを達成できたということはそれだけでも特別なことさ。
k:インテルを相手にCLベスト16で敗退したことの慰めになりましたか?
B:あれはまあ自分たちの出来が悪い、いや良くない日であったのであって、それでCLから敗退したんだ。けれどそのことで、チームにはCLで優勝できるだけの力がないということにはならない。チームの構成はしっかりとしているし、フィジカル面でも高いレベルにある。チェルシーはだから来シーズンもCLの優勝候補のひとつさ。
ボアテンクの父親の話が出てますが、これはまだバラックがブンデスにいてボアテンクがヘルタにいた時のいざこざが今回の件の背後にあったというもの。BildかSportbildのどっちかに掲載された話。ジェロームは父親に電話してその件について問いただしたけど、自分の言ったこと曲解されてる、そんなこと言ってないと父親は否定してたそうです。ジェロームは兄にも「バラックに個人的に謝った方がいいよ」とメールしたそうな。ジェロームは今回のことであれこれ家族や生まれ育ちのことをネタにされていることもあり、本当に心労多いだろうなぁ・・・本当に兄のばかたれ。エッシェン、南アフリカに行ったら一発殴っていいよ。