三津五郎さん

 三津五郎さんがお亡くなりになりました。
昨年4月、8月と歌舞伎座にご出演されたあと、12月の舞台の予定をキャンセル。療養に専念され、その後の復帰のお話が出てこないことから、1ヶ月の長丁場にわたる歌舞伎の本舞台に立たれるのはもう難しいのかもしれないとは思っていました。でも、1日だけの舞踊会だとか、後進の指導だとかで、まだまだ活躍されるはず、そうでなければいけない人だと、自身がファンであることは置いておいても、そう思っていました。残念でなりません。

いろいろ書きたいことはあるのですが、どうやってもただわめきちらすことにしかならなそうなので、今はここまで。でも、少しずつ少しずつ、いろいろなことを、わたしの見た三津五郎さんのことを文字にして残していきたいなとは思っています。

ご家族、ご友人、そして近しい歌舞伎俳優の皆さんの喪失感を思うと、ほんとうにやるせない。
ただ、今はお辛いと思いますが、そばにいらっしゃった方々には、三津五郎さんの残したものを少しでも拾い集め、守り、伝えてほしい。いち三津五郎さんファンとしても、これまらも舞台を見続けます、三津五郎さんが愛し、残したものが途絶えることがないように。

故人の冥福を祈る気分にはまだなれません。去年の納涼、最後の歌舞伎の舞台となった「たぬき」。あの芝居と同じように、焼き場の棺桶のなかからこっちの世界に、たとえ別人になってでも帰ってきてくれていーんですよ。三津五郎さん。
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