2016年ミュージアム始め

新年2日、京都市美術館に閉会間際の「レンブラントとフェルメール」展を見に行きました。日本で人気のふたりのオランダ人画家の名前がついてはいますが、実質、17世紀におけるオランダ絵画に特徴的なモチーフを扱った作品を集めた展覧会です。風景、海洋、静物、肖像、風俗…と小分けになってて、かつそれぞれのセクションにこれといった作品が出てないので、全体的に薄い印象。一方で、なるほど、地味に裕福なオランダ市民社会のイメージをつかむことができるのもでもありました。

お目当はもちろん、展覧会名に出ているふたりの画家の作品ではあったのですが、会場でもっとも心を惹かれたのは、レンブラントの夭折した弟子であるファブリティウスの自画像。これが眺めていたくなるなかなかのイケメン。ポストカードだけでなく、マグネットまで購入してしまいました。
心をふるわせる美しいものに、今年もたくさん出会えますように。

カレル・ファブリティウス



 

謹賀新年

 

謹賀新年
旧年中、こちらにいらしてくださった方々、ありがとうございます。
本年もぼちぼち更新したいと思います。
よければ、のぞいてみてください。

写真は、新幹線から見た元旦の富士山。幸運のおすそ分け。こんなすっきりと見えたの初めてじゃない?と思うくらいの見事な姿を見せてくれました。これ見たみなさんに、たくさんいいことのある年になりますように。

シーズンオフつれづれ

いつもならもう少し静かなはずの狭間の年のシーズンオフ、ところが今年は、女子WM、コパアメリカと面白い試合が多く(中継してくれたNHKありがとう!)、結果的にサッカー浸りの毎日になっています。
女子WMのなでしこの優勝については本当に驚きました。グループリーグのイングランド戦では相手にまるで歯が立ってなかったように思えたので、「ここが壁か?」と思ったら、次のドイツ戦になんと勝利。ドイツは大会最初からコンディションが悪かったんだとは思いましたけれど、日本戦に関しては、ナイト監督の消極的な采配が、敗因のひとつのように思いました。なんで後半押せ押せの場面で攻撃のカードを切らなかったんでしょうね、監督は。日本は、決勝のアメリカ戦でもそうでしたけれど、とにかく強い相手に押し込まれても、とにかく身体張って守りきる!そして、試合の流れの中できっと出てくるはずのチャンスを活かす!というのが徹底されていたように思いました。選手全員が、自分たちが相手に勝つ方法を知っていたようで、リードされても焦らない、きっと追いつける(追い越せる)と信じて戦っていたのが素晴らしいと思いました。おめでとう、なでしこ。すごいわ、ニホンジョシ。
大会を通じてもっとも心を引かれたのは、アメリカチーム。とにかく強くて格好いい(おまけに美人さんが多い)。とんでもない展開をみせたブラジル戦は、わたしが見た中での今大会のベストゲーム。またGood loserであったところも素晴らしいと思いました。本当に強いやつらは、負けてもまた誇り高く顔を上げているなと。
大会中、唯一残念だったのは、何人かの審判のレベルでした。男性審判でももちろんミスジャッジはあるんですけれども、せっかくの選手がガチンコで戦っているのに、それに水をさすようなお粗末なレフェリングの試合もあったように記憶しています。せっかく女子の最高レベルの試合なんですから、それに敬意を表して、トップの審判を用意してほしかったように思いましたし、審判は女子にこだわる必要はなかったと思いました。

女子WMが終わったので、ここからはコパに集中。ウルグアイとチリ応援で入った大会ですが、チリがベスト8で敗退。ブラジルもアルゼンチンも消えたので、ウルグアイの優勝がいよいよ近づいてきたか?と、あとはこちらの応援に全力投球です。



もうすぐ宵山

 

さて、わが町京都は、祇園祭の真っ最中。今週末はいよいよ祭りのハイライトともいえる山鉾巡行とその宵山。10日の日曜日から始まった鉾たてですが、今日には多くの山鉾が町にその雄姿を現しました。


猛暑の続く毎日ですが、まだ湿度はそれほど高くないためか、夕方はかなり涼しく感じます。
きれいな夕焼け空に誘われて、四条通をひやかすと、函谷鉾さんでは提灯に灯も入り、お囃子の演奏も。

それにしても、今日は見事な夕焼け。提灯の明かりと夕暮れの光、響く祇園囃子…毎年見ている鉾の姿ですけれど、今宵は格別、なんともいわれぬうっとりとした雰囲気です。






歩行者天国になる宵山は、14日木曜日から。今年は宵山が木〜土曜日、巡行が日曜日、おまけに翌日が祝日。天気予報もずっと晴れ続きとのことですから…エラいことになるんだろうなぁ…。覚悟しておかなきゃ。

四月大歌舞伎@新橋演舞場

フットボールとは関係ない話ですが、先日、新橋演舞場で「四月大歌舞伎」を、昼夜通しで見てきました。そう、わたしは、歌舞伎ファンでもあるのでした。

「お江戸みやげ」は芝翫さんと富十郎さんの名コンビによるものを以前、博多座で拝見したことがありますが、その時以来大好きな人情喜劇。お江戸に行商に来ているおばちゃん後家コンビ、締まり家のお辻とおおらかなおゆう。たまたま立ち寄った芝居で役者に惚れてしまったお辻が、酒の勢いもあって、苦労して稼いだお金のすべてを投げ出して惚れた相手を救うという、あまりにも優しく切ない人情喜劇…あの時に流した涙の量は、歌舞伎観劇歴の中でも3本の指に入るものとして記憶されています。それを今回、三津五郎さんと翫雀さんという新コンビで上演…どうなるかとワクワク半分、ドキドキ半分というところでの観劇となりました。翫雀さんのおゆうには関西の役者らしい身体からにじみでる優しさと愛嬌があって、存在だけでこちらをにこやかにさせてくれました。一方の三津五郎さんはどうしても「理」が立ってしまうところがあって、最初はやや硬い(芝翫さんと比べて)かなと思ったのですが、お辻の内面をみせる後半はさすがに隙なくうまい。芝翫さんに比べると決して「かわいい」お辻ではないのですが、わりと抑えた表現な分だけ、よりオトナの「女やな〜」って感じました。切なさが強いのは、三津五郎さんのお辻の方かもしれません。三津五郎さんと翫雀さんコンビは、セリフのやり取りのテンポも間もいいので、2人の掛け合いはばっちり。このコンビでぜひ再演繰り返して、よりよい作品にしていってもらいたいなと思いました…なお、なんだかんだいいながら、最初から最後まで涙腺決壊状態でした。なんていい芝居なんだろう。「よっ、大和屋!」

もうひとつお目当てだったのは、夜のキリ「権三と助十」。こちらは以前、菊五郎さんと三津五郎さんで拝見したことがあり。今回は三津五郎さんが初役で権三、そして松緑さんが助十…このコンビの世話狂言が大大大好きなわたしとしては、こちらも外せない。
三津五郎さんの権三はやや貫禄というか、色気というか、ややオーラ不足かなぁという感じ(菊五郎さんに比べて…そこは比べちゃだめか)で、やや「薄め」。でも、松緑さんや時蔵さんとのやり取りは、さすがに息があっていて楽しい。三津五郎さんと同様、ふだんどっちかというと理が立つイメージの市蔵さんの悪役(勘太郎)が、團蔵さんか?って思うくらいにホンマに悪くて素晴らしかった(笑)こんな市蔵さん、新発見。梅枝くんの彦三郎…関西弁難しいのはわかるけれど、無理なら無理で、普通に話した方が誰にとっても違和感ないんじゃないだろうか…。

「封印切」は何度となく見ているけれど、久々に秀太郎さんの「いい」おえんさんを見た気がします。やわらかく強く色気があって素敵なおえんさん。この役柄、誰が継いでいくことになるのか…関西に住むものとして、これはとても大きな心配ごとです。三津五郎さんの八っつあんは以前に松竹座で見たことあったはず。三津五郎さんの関西弁はカンペキなんだけれど、そこに愛嬌が出ないのはしかたないのか…いやでも、これからも演じ続ければいつか!八代目は関西歌舞伎で活躍された方でもあるし、三津五郎さんが関西の芝居に挑戦してくださるのはファンのわたしとしてもとても嬉しいところ(小吉くんのこともあるし)。「お江戸みやげ」の翫雀さんとのコンビが思いのほかよかったので、いつか、翫雀さんの忠兵衛と三津五郎さんの八っつぁんでアドリブたーっぷりで見てみたいなぁ。
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