昨シーズン、地元のクラブである京都サンガがJ2降格。おかげで試合日程が、わたしの観戦しやすい日曜日中心になったこともあり、昨年は京都の試合に何度か足を運びました。西京極で5試合くらい見たかな?サポの友人がありがたくも声をかけてくれるため、西京極以外ではアウェーの岡山カンスタと天皇杯4回戦の丸亀で観戦することができました。その丸亀での鹿島戦が、わたしの年内最終観戦。友人からは天皇杯の準々決勝、準決勝と誘ってもらったのですが、仕事があるから無理。その際、「元日は行けるから」と言ったものの、自分が国立競技場に行くことをあまり現実的には考えていませんでした。
元日朝、京都駅から新幹線で一路東京、そして国立競技場へ。こちらへ足を踏み入れるのははじめて。友人が努力して入手してくれたチケットはもちろんゴール裏。この日は京都がホーム側です。
フィールドではちょうど、この日の午前中に行われていた全日本女子サッカー選手権決勝(レオネッサ対アルビレックス)の表彰式が終わり、優勝したレオネッサの選手たちがサポーターへのあいさつをしているところでした。『優勝したい』…盛り上がる選手とサポの様子を目の当たりにすると、自然とその気持ちがわきあがります。この後、京都サポからレオネッサ、レオネッササポから京都サポにスタンドでエールの交換。そして、レオネッサの選手たちも京都サポの前にあいさつにきてくれました。スタンドからは、地元京都出身の海堀選手にひときわ大きな祝福の声が飛びます。
この日は、いつものビッグフラッグの他に、コレオも。コレオに参加するのははじめて。当たり前なのですが、やってる側は、どういう絵柄になっているかわかりません。東京さんのコレオは見られそうなものなのですが、相手がやっている間、こちらも掲げたボードでずっと視界が遮られるため、それも見えません。どうやら
こんなのになっていたよう。京都のは「2003(天皇杯)2012」と浮かび上がっています。
コレオの間にもちろん選手入場。ボードをさげればいよいよキックオフ。団長さんの「いくでーーー!」の声で、ゴール裏もスタートです。こういうとき、関西弁っていいなと思います。自分のことばだからそう思うんだろうけれども。
試合は残念ながら、ほぼ終始、東京のゲームでした。京都は自分たちのやりたいサッカーをさせてもらえず、うまく前に進まない。そんなゲームでしたが、先制したのは京都。それまでまったく何もできてないところで、いきなりゴール決まったもんだから、もうびっくり!ゴール裏は歓喜に包まれたのですが、2分後に、セットプレーから今野に決められ同点に。もうちょっと長く、喜びたかったよね。その後、前半のうちにさらに2ゴールをくらい前半終了時点で1-3。正直、3点目は無駄な失点でした。あれがなかったら、もうちょっと競れたんじゃあないかと。後半に入って、早く1点を返したい京都は久保くんを投入。そこですぐに久保くんがCKをとってくれたとき、これで流れを変えられるという予感がしたのですが、その前にもう1失点…。この1-4の段階で、リーグ戦と同じ展開が脳裏をよぎりました。ここがこの試合のいちばんの底でした。
が、京都にとってのベストは、ここからあとの20分だったかもしれません。セットプレーから久保くんのヘッドで1点返したとき、それまでの嫌な重苦しい雰囲気から、ピッチもゴール裏も解放されたようでした。そこからは、また、「いくでーーー」って感じ。あと2点、とりあえずあと1点とろうと、ピッチ上の選手も必死で攻めているのが分かるし、そんな姿を見たら、いやがおうにもゴール裏は盛り上がる。こういうとき、やっぱ、サッカーは勝ち負けじゃないんだなと思います。
結局2-4で試合終了。東京さん、おめでとう。京都の選手、スタッフにはお疲れさま。悔しさもあるけれど、精一杯戦ったのは十分伝わってきたし、それが何より誇らしい。負け試合でも、サポが顔を上げて帰れるというのは素晴らしい。京都は若い若いチーム。この敗北を糧にして、来季、少し成長した姿を見せてくれるはす。
戦い終わって日が暮れて。国立は素晴らしい夕焼けでした。
1シーズン、ゆる〜く応援してきた京都サンガでしたが、やはりスタジアムに行き始めた3月と今を比べると、自分のチームだという思いは、ゆるいなりにずいぶん大きくなってるように思います。この思いがさらに成長するかどうか、待て、来季。
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【試合結果】
京都サンガ 2 (1 - 3) 4 FC東京
13 分 中山 15分 今野
71分 久保 36分 森重
42分 ルーカス
66分 ルーカス