第37節アンフィールド〜2010年リバプールの旅(3)

リバプール3日目。この日は表のメインイベントであるリバプール対チェルシー戦の観戦です。どうしてもこの試合が見たかったわたしは、ネットから現地のチケット販売業者にチェルシー側の席を発注、ホテル受け取りにしていました。日本の業者よりずいぶんと安いかわりに自己責任でと覚悟を決めての購入でした…が、ちょっと問題があったので、一応こちらに書いておきたいと思います。
ホテルにはあらかじめメールで封書が届くことを知らせておき、チェックインの際にフロントで到着をたずねたのですが、この時はまだ届いてないと思うとのこと。チケットは通常試合の1日前にホテル到着と聞いていたので、まぁ大丈夫かなと思いつつ翌朝2日目、フロントでたずねてみると「あ、届いてるよ」との返答。ここでふーーーーっと一息。するとそのおじさんが「封筒開けてチケット出してみろ」と。言われるがままにチケット出しておじさんに見せてみると…『あ、いい席じゃないか』。……ぶっきらぼうだけれど親切なおじさんは、すぐにPCからGoogle Map使ってこの席のあるスタンドの位置とアプローチの方法を教えてくれたのでした…が、ここでわたしの心の中に不安が。だってわたしアウェーのチケット注文したんだもん、「いい席」のはずないやん!!…これがこの旅で唯一の残念な出来事でした。
ホテルの自室で調べてみると、わたしが持っているチケットはまごうことなきアンフィールドのメインスタンドど真ん中。この日は土曜日、もう問い合わせてもどーにもならないやろうなーと諦めモードながら業者にメールを出してみたのですがやはり返答なし。こうして思いがけず、自分の購入した価格よりもはるかに高い販売価格の、アンフィールドメインスタンドど真ん中のチケットをわたしは手に入れてしまったのでありました…違う、違うーーー!!

こうしてしょんぼりしながら3日目、とぼとぼとぼとぼとアンフィールドへと歩いていきます。アンフィールド周辺は写真に収めていないのですが、わたしが知ってるヨーロッパの街の中でもダントツに危険な香りがする場所でした。この日は日曜日でお昼の試合だったからひとりでも怖くないけれど、夜は絶対に一人歩きしたくない…そんな雰囲気がぷんぷんしています。でもそんなうらぶれた住宅街の中に沈むように、アンフィールドは存在しています。不思議な光景です。

シャンクリー門に行って"You'll Never Walk Alone"の文字を見たかったのですが、どうやらメインの入り口のあるTHE KOPスタンドとは反対側のよう。とりあえず見たいよね…と思い、こっちかな?と思う方向へまたとぼとぼと歩いていったのですが、そんなところで人ごみにぶつかりました。わーもしかしてこの人ごみは入り待ちか!これはもー付き合うしかありません。わたしがそこに来たときはちょうどリバプールの選手バスが到着したところ。こちらはさすがに近づけなかったのですが…ってことは、この後もしかしてチェルシーバス来る?来るよね??リバプールの選手が入り、ほんの少し人が減ったところで前の方になんとか進出していきます。こーゆー時は「わたしちーさい子なの!」と自分の低い身長を武器に、親切なひとたちに前へ前へと通してもらいます。どうにかこうにか隙間から向こう側が見通せるような場所までたどり着いたところでチェルシーバス登場!…ふふふー、かなりばっちり選手たちを見ることができました。デコに対するリバポファンの妙なリスペクト、ブーイングにニヤりと笑うドログバさん、ややしかめっ面のにいさん、マジ格好いい!
…もういいや、これで。わたし、リバポ側での観戦だけど、これで満足だし…。気持ちを取り直したところで、アンフィールドにいよいよ進入です。

本当にひとひとり入るのがやっとのゲートでチェックを受けスタンドへ。幸いというのかなんというのか、わたしの周囲はどうやら招待客が多かったようで、比較的落ち着いた雰囲気。ま、ここならゆっくり観戦できるかな…こうなった以上、ここで楽しもう。


アンフィールドは古いスタジアム。柱が一部視界をさえぎります。メインスタンドから見たKOPスタンド。




THE KOPスタンドのリバポファン。そしてサッカーファンとしても一度聞いてみたかった"You'll Never Walk Alone"の歌声…なのですが、この日はどうやら「まったり」とした空気が漂っていたのかもしれません。
第37節。この日の試合でリバプールが置かれた立場は、負ければCL出場権の望みが絶たれるが、勝てばマンUの優勝が決まり、リバプールの持っているリーグ最多優勝記録が抜かれる…というもの。大きな声ではいえないけれど、両者を天秤に掛けた場合、今日ばかりは勝てなくてもいい…という気持ちがサポの間にあったのではないかと思われます。
アンフィールドの「怖い」雰囲気を感じたかったわたしだったのですが、この日はいちどもそんなことになりませんでした。





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リバプール名所めぐり〜2010年リバプールの旅(2)

リバプールで迎える始めての朝。
こちらのホテルはイングリッシュ・フル・ブレックファースト。イングリッシュスタイルの朝ごはんは初体験だったのですが、メニューからタマゴ、ソーセージ、マッシュルーム、焼きトマト、ビーンズにパン…などから、食べたいものをお願いすると、それを持ってきてくれるスタイル。脇のセルフサービスのテーブルの上にはデザートやらシリアルやらフルーツやらミューズリーバーやらもー山盛り。味もまずまず。何より、火の通った食べ物を食べられるって幸福。ここれには大満足でした。

さてこの日はフルに観光&買い物できる唯一の日。土曜日なのでお店の閉まる時間を考えつつ、行動開始です。まずは街中のバスセンターへ。ここで1日乗車券を2枚ゲット。使う日付をコインで削って上からシールを貼るというスタイル。ちょっとサイズが大きいのがナンだけど、買い置きできるのが便利そう。とりあえずこれで、リバプール唯一の公共交通機関であるバスに飛び乗ることが可能になりました。

が、歩いちゃいます。まずは前日に発見しておいたリバプールOneの中のリバプールファンショップへ。ここでお土産と翌日のマッチデープログラムを購入。ぶらぶらと歩きながら、アルバートドックへ。


アルバートドック訪問の目的はもちろんこちら。今日最初の目的地であり、今回のリバプール訪問の「裏」目的でもあるテート・モダンのリバプール別館へ。



テート・モダン・リバプール別館は、アルバートドックのメインアトラクションのひとつ。こちらでは、ロンドンの本館のコレクションを使っての企画展が主に行われているようです。わたしが行った時に開催していたのは、"This is Sculpture"。3つの展示室でそれぞれ別テーマの展示だったのですが、その中の"Silent Disco"という展示室にはびっくり&にんまり。
展示室の入り口には音楽用のヘッドセット。それを着けてセットして展示室に入ると…なんとそこは「ディスコ」!ミラーボールの光に照らされた「人物」たちが、耳に入ってくる音楽に乗って踊ってる…!かのよう。目の前の彫像たちが、とてつもなく生き生きとして見えるのです。これにはびっくり。ドガの踊り子なんて完全にダンシン・クイ〜ン(笑)な雰囲気。わたしを見なさい!とでも言い出しそうな、若さゆえの自信に満ちたたたずまい。展示室の真ん中には、「ここで踊ってください」という来場者向けのダンススペースも準備されています。ノリノリの室内…なのですが、あとでもう一度、今度はヘッドセットを外して部屋に入ると、そこはただの静かな死んだ空間なのでした。ふしぎ体験。
肉体といっていいのか、とにかく立体の持つ力を考えさせられる展示でした。それ自体ならなんでもないものなのに、音楽が加わるだけで、躍動を始める肉体。これは絵画じゃきっとこうはいかないんだろうな。立体は肉体、音楽は生命。魂はどこに?…彫刻と人間を分けるのは、案外小さな差なのかもしれません。逆に、人間を人間たらしめているものは何か、魂はどこにあるか?そう問われてるようなSilent Discoです。

テートカフェでちょっと休憩…それにしてもひとが少ない。こんな「観光地」なのに、この時間、カフェもドックの眺めも独り占めです。リバプール自体がそれほど大きな町ではないせいかもしれませんが、この町はどこへいってもやや「がら〜ん」とした印象をうけました…アンフィールドをのぞいては。




アルバートドッグの水路から上がってくるイエローダックマリン。水陸両用の観光用車両で、リバプールの観光地を水陸から巡っています。乗りたかったんだけど、結局時間がなくて乗れず。

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グッドイヴニング、ライヴァーバード!〜2010年リバプールの旅(1)

旅行記アップすると言い出してから、もうずいぶんとたってしまいました。この旅行をした時には、バラックのこの状況を想像しているはずもなく…移籍はあると思ってましたけれども、ね。今はもう懐かしい、2010年ゴールデンウィークに果たした強行3泊5日のリバプール旅行です。

4月30日朝関空。チェックインは自宅でしたからと特急料金ケチってのんびり行ったら、手荷物カウンターが閉まってて大あせり!ってところから旅はスタートです。幸いビジネスのカウンターが開いていて、そこで手続きをしてもらうことができました。お姉さんありがとう。わたしのバカ。

リバプールへのルートは次の通り。関空からルフトハンザでまずフランクフルト、そこで乗り換えてマンチェスターへ。そしてそこから電車に乗り換え1時間…これでリバプール入り。丸1日とはいいませんが、結構な時間がかかります。初日はマンチェスター泊も考えたのですが、短い滞在ならどっぷりリバプールにいようということでのやや強行軍となりました。


イングランドはこれまでロンドンしか行ったことがありませんでした。国内の鉄道に乗るのも初めてです。
マンチェスター駅の切符売り場は窓口と券売機。窓口は並んでるし…と、ややどきどきしながら券売機へ。こちら行き先を入力するとオフピークチケットやなんやら何種類かの切符が表示され、そこから適当なものを選ぶようになっています。今回、とるものもとりあえず家を出てきたわたしの手持ちは現金50ポンドだけ。とりあえず初日はこれで乗り切りたい!ってわたしには嬉しいクレジット決済可能の券売機です。

リバプール方面へのホームに行くと電車が止まってる。あ、これねと思ったら、周囲の人たちはどんどんホームの前の方に歩いていくじゃあないですか。なんとなくついていくと、前方にもホームと電車が。あれ、どっちの電車?サインを良くみればそこには「ミドルズブラ」の文字が。わー、ちがうちがう、わたしはボロじゃなくてリバポの試合を見るの!ひとりホームを引き返し、そこのサインに「リバプール」の文字を再度確認してほとんど乗客のいない電車の中に。
席についてほっと一息…すると、車掌さんがこっちの方にやってくる。あれ、わたし、何か間違ったことしてるの!?と不安になったのですが、車掌さんは大声でこっちに向かって言います"Liverpool? Yes??" はいはいそうですー、わたしリバプールに行きます!なんと親切なのだイングランドの車掌。…この旅の間、何度も何度もイングランド(またはノースウェスト)のひとたちは親切だなと思わされることがありました。


車窓より。ホームのデジタル時計に秒がついてて、電車は本当に00秒で出発しました。


電車はマンチェスター市内を経由して一路大西洋に臨む街リバプールへ向かいます。夕暮れの空の色の変化を見ながらぼんやりすること1時間…終着駅、リバプール・ライムストリート駅です。


※写真は別日のもの※

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My biggest away travel ever

4/30〜5/4、3泊5日の強行日程でリバプールを訪問をしてきました。もちろんリバプール対チェルシー観戦目的です。

GWには観戦旅行をしたいなと思いつつ、アウェーのリバプール戦ということで日程出たと同時に諦めたこの試合。実際のところその次のホーム最終節かFAカップファイナルの観戦を具体的に検討をしていたのですけれど、それが仕事の都合でどうも厳しいことが判明。あーあ、これで今季はもういけないやとあきらめモードだったのですが、4月も半ばをすぎてふと飛行機の座席チェックをしてみたら、わ、4/30ならルフトハンザでまだマイルの特典航空券が取れる!しかも、現地3日発なら帰りもOK。これはとりあえず行く準備をしちゃえってこと?と、その場で航空券を押さえ、すぐにリバプールの宿を押さ え・・・そして問題の試合のチケットはどーしよう。ファンクラブの枠は購入実績順なのでまずムリだし、どーせたくさんお金を使ったひとしか買えないチケッ トならばまぁ仕方ないか・・・と、比較的手配料の安い海外のチケット販売業者を頼むことに。ま、比較的リーズナブルな分、何かあったときは、ま、自己責任で。 この自己責任への軽い覚悟のツケをそのまま払うことになるのはあとの話。ここまで動いた直後にアイスランドで火山噴火。うわーチケット以前に飛べるのわたし?

・・・ってことで、突発リバプール旅行記、ぼちぼちアップしてまいりたいとおもいまーす。
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